2025(令和7)年度「研究発表と座談会」のご案内
主催:公益財団法人仏教美術研究上野記念財団
共催:京都国立博物館
共催:科学研究費助成研究「五台山仏教文化圏における文物の生成・継承・波及」
共催:科学研究費助成研究「『釈迦堂縁起』の総合的注釈研究」
〜市民の聴講を募集しています〜
以下の要領で2025(令和7)年度の「研究発表と座談会」を開催いたします。
研究者向けの内容ですが、一般市民の聴講も受け付けます。聴講は無料です。
希望者はメールかはがきで、住所、氏名を明記して申し込んでくだい。
定員20人。応募多数の場合は抽選。8月1日必着。当選者に聴講券を送ります。
■テーマ 「清凉寺釈迦如来像と釈迦堂縁起」
■期 日 2025(令和7)年8月24日(日)(12時00分から受け付け)
■会 場 京都国立博物館 平成知新館 B1講堂(京都市東山区茶屋町527)
■日 程
12:30〜12:35 オリエンテーション
12:35〜12:40 挨拶 公益財団法人仏教美術研究上野記念財団 理事長 佐々木丞平
[研究発表]
12:40〜13:10 皿井舞氏(学習院大学) 清凉寺釈迦如来像と釈迦堂の創建
13:10〜13:40 山川曉氏(関西学院大学) 仏の内なる世界 胎内納入品が語ること
(休憩10 分)
13:50〜14:20 井並林太郎氏(京都国立博物館) 釈迦堂縁起の修理報告と制作に関する考察
14:20〜14:50本井牧子氏(京都府立大学) 『釈迦堂縁起』の詞と絵
(休憩・座談会設営15分)
15:05〜16:20 発表者4氏による座談会 司会:稲本泰生氏(京都大学)
16:20〜16:25 閉会挨拶 公益財団法人仏教美術研究上野記念財団 研究委員会委員、京都国立博物館保存修理指導室主任研究員 上杉智英
平安時代、「然(938〜1016)が宋へ渡り大陸の仏教文物を請来した事績は、仏教美術史においてもきわめて意義深い出来事でした。「然は帰朝後、愛宕山を聖地五台山に見立てて清凉寺の建立を奏請し、弟子の盛算が請来された栴檀釈迦像を既存の棲霞寺内に安置することでこれを成し遂げました。釈迦像は三国伝来、生身の如来として貴庶の信仰を高め、清凉寺は「嵯峨釈迦堂」とも呼ばれるに至ります。釈迦像は模刻が数多くつくられ、室町時代にはその来歴を主題にした「釈迦堂縁起」が狩野元信によって描かれるなど、その後の文化に及んだ影響は甚だ大きいものがあります。
今回の研究発表と座談会では、「修理完了記念 特集展示 重要文化財 釈迦堂縁起」に関連して、清凉寺釈迦像そのもの、または釈迦像から生じた信仰文化の諸問題について、美術史的・国文学的・宗教史的なアプローチによってふかく解明し、仏教美術研究全般の発展に貢献することを目指します。
■申込先
〒605-0931 京都市東山区茶屋町527 京都国立博物館内
公益財団法人 仏教美術研究上野記念財団 事務局
メールアドレス info@ueno-zaidan.or.jp
*お問い合わせはメールか電話(070-7613-9002)で同財団事務局へ
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